日別アーカイブ: 2025年5月19日

つばさ建設のよもやま話~第4回~

皆さんこんにちは!

 

つばさ建設株式会社、更新担当の中西です。

 

 

 

第4回解体工事雑学講座

テーマ:解体工事の安全管理と近隣対応のポイント

前回は、解体工事で発生する廃棄物の種類やリサイクルの流れについてお話ししました。


今回は、解体工事に欠かせない安全管理や、近隣への配慮について詳しく解説します。
騒音や粉じんが発生しがちな解体現場では、トラブルを防ぎ、スムーズに工事を進めるための対策が欠かせません。


1. 解体工事における安全管理の重要性

 

◎ 人命と財産を守る

解体工事は建物を破壊する作業が伴うため、
誤操作や不注意が重なると大きな事故につながるリスクがあります。
作業員や近隣住民の安全を最優先に考え、
適切なルールと装備を整えることが不可欠です。

◎ 法令遵守と社会的責任

日本の労働安全衛生法や建設リサイクル法など、解体工事に関わる法令は数多く存在します。
これらを守ることで不測の事故や罰則を回避し、
社会的責任を果たすことが企業の信用につながります。


2. 安全管理の具体的なポイント

 

  1. 作業計画の策定

    • 解体範囲や工法、使用重機などを明確にした作業計画書を作成。

    • 作業工程や役割分担を共有し、事故やトラブルのリスクを洗い出して対策を立てます。

  2. 現場の養生と立ち入り制限

    • 粉じん・騒音対策として、シートやネットで建物を覆い、周囲に飛散させない工夫。

    • 無関係な人の立ち入りを防ぐため、バリケードや柵を設置し、安全標識を掲示します。

  3. 重機オペレーターと誘導員の連携

    • 重機の操作は資格保有者が行い、作業時は誘導員が周囲の安全を確認。

    • インカムや手信号などで密にコミュニケーションをとり、接触事故や倒壊リスクを防ぎます。

  4. 防塵・防音対策

    • 可能な限り散水を行い、粉じんの飛散を抑制。

    • 作業時間を配慮し、早朝や夜間の大きな音を出す工程は避けるか、短時間で済ませる工夫をします。

  5. 作業員の保護具着用と健康管理

    • ヘルメット・安全帯・防塵マスクなど、必要な保護具を正しく装着。

    • 定期的に体調チェックや休憩を挟むことで、熱中症や過労事故を予防します。

  6. アスベスト含有建材の処理

    • 旧い建物でアスベストが使われている場合、専門業者が安全基準に従い除去。

    • 防護服や排気装置を使用し、作業エリアを厳重に隔離するなどの対策が欠かせません。


3. 近隣対応のポイント

 

◎ 事前挨拶とスケジュール告知

  • 解体工事が始まる前に、近隣住民や自治会などに一報を入れておきます。

  • 工事期間や作業時間、発生する騒音・粉じんの対策などを具体的に説明しておくことで、不安や不満を軽減できます。

◎ 苦情や問い合わせの窓口を設置

  • 工事期間中、もし問題が発生したり疑問があったりすれば、すぐに相談できる連絡先を周知しておきます。

  • 担当者が丁寧に対応することで、トラブルの大きな拡大を防ぎ、地域との関係を良好に保ちます。

◎ 騒音・振動・粉じんの軽減策の説明

  • どのような対策(散水や防音シート、騒音計測など)を行っているのかを具体的に伝えると、理解が得られやすいです。

  • 作業時間帯を守り、極力休日や早朝・深夜の大きな作業を回避する配慮も重要。


4. トラブル事例と予防策

 

  1. 騒音トラブル

    • 大型重機やドリル作業での騒音により、近隣からクレームが入ることがあります。

    • 予防策: 作業時間を平日日中に限定、防音シートの徹底、早朝・夜間作業の自粛。

  2. 粉じん飛散

    • 乾燥した日や風が強い日は、粉じんが周囲の家や店舗に大量に舞い込む恐れ。

    • 予防策: 作業前後や作業中の散水、こまめに建物を覆う防塵シートを見直す。

  3. 地盤沈下・建物への影響

    • 基礎撤去の際、隣接する建物や道路に影響が及ぶケース。

    • 予防策: 解体前に周辺建物の事前調査を行い、事後の変化を比較できるようにしておく。
      必要に応じて地盤補強や作業範囲の制限を設ける。

  4. アスベスト飛散

    • 古いマンションや工場の解体で、アスベストが飛散し健康被害を引き起こすリスク。

    • 予防策: 事前調査でアスベスト含有を確認し、専門業者の除去工事を先行して行う。


まとめ

 

  • 安全管理は解体工事の基本。作業計画から保護具、アスベスト対策までしっかりと行う

  • 近隣対応では事前挨拶や作業スケジュールの明確化が重要。苦情窓口の設置も効果的

  • トラブル事例を踏まえ、防音・防塵・地盤影響などへの対策を徹底して現場をスムーズに運営

  • 安全で円滑な解体工事は、結果として工期短縮やコストダウンにもつながり、依頼主や近隣住民との良好な関係を築く

解体工事は、人や周辺環境との密接な関わりがある作業です。
安全管理と近隣対応を適切に行うことで、安心して解体工事を進めることができ、
地域社会からの信頼も得やすくなります。ぜひ参考にしてみてくださいね!


以上、第4回解体工事雑学講座、「解体工事の安全管理と近隣対応のポイント」でした。


次回の第5回は「解体工事費用の相場と賢いコストダウン術」をテーマに、コスト面にフォーカスしていきます。


お楽しみに!

つばさ建設株式会社では、一緒に働いてくださるスタッフを募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

詳しくはこちら!

 

apple-touch-icon.png